「メイド・イン・ジャパン」の信頼と品質
フィルムからデジタル、そしてスマホカメラやSNS全盛の現代へと撮影の形は大きく変わりましたが、日本のカメラ技術が世界のトップレベルであることに変わりはありません。
ライカやハッセルブラッド、ジナー、リンホフといった歴史ある海外メーカーへのリスペクトは当然ありますが、やはり日本のカメラの信頼性とレンズの描写力は非常に高く、多くのプロフェッショナルや愛好家から支持を受けています。
老舗メーカーが次々とカメラ事業から撤退した時期があり、ミノルタがソニーへの事業譲渡を知った時は寂しい思いがしたのですが、アルファのブランド名はしっかりと引き継がれ続けています。写真撮影を行う上で、日本のブランドが取り巻く環境は、これ以上ないほど恵まれていると言えるでしょう。
「撮影後」の、日本ならではの写真品質
「現像(Development)」「焼き付け(Printing)」「引き伸ばし(Enlargement)」
デジタルの現代ではDPEは希少になってしまいが、フィルム時代の日本の現像所(ラボ)の技術レベルは高く、スクラッチ(傷)や現像ミスが極めて少なかったのです。わざわざフィルムを日本で買い求め、海外での現像を避け、空港でのX線検閲を回避してまで日本で現像する人も少なくありませんでした。
コダックへの対抗で富士フイルムやコニカが技術でしのぎを削ったこと、事故が発生すると大損害を被ること等の要因もありますが、何より制作スタッフの「仕上がりの品質へのこだわり」があったからだと思います。
プリンターの色調管理(キャリブレーション)や現像機の保守管理は、メーカーが発行する「マニュアル」遵守を徹底しなければなりません。それほど「綺麗に仕上げるのが当り前」という環境は貴重で、日本の写真文化を支えていたと言っても過言でありません。
デジタルの時代になって、今まで黒子であった「写真処理」の技法が段々埋もれつつあるように思います。DPEに代わってSNSでの発信が情報共有の手段となった現代、アプリのフィルタ操作やAIに頼るのも有用な手立てではありますが、写真撮影の技量を身に着けたいのなら、この分野の習得は必須になります。

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